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所長あいさつ

​「こどものうた研究所」始めました。
新沢としひこ画像

 みなさんこんにちは、シンガーソングライターの新沢としひこです。
 

 僕は「こどものうた」を作る仕事をもう30年しています。「こどものうた」とは、こどもたちが歌う歌のことです。こどもの歌う歌は「童謡」という呼び方もあります。「キッズソング」という呼び方もあります。「童謡」と「キッズソング」は全く違うように思えますが、僕が作った歌などはどちらにも入るというケースもあり、それらの言葉の定義は、実は非常に難しいのです。それらを全部含めて「こどものうた」と広く考えたい、と僕は思います。


 こどものいるところに、ずっと「こどものうた」はありました。

「昔からある質の高い童謡をこれからも歌い継いでいこう」という運動も大切です。

「今のこどもたちに合った、新しいキッズソングをどんどん作っていこう」という動きも、とても大切です。そしてそのどちらにも、こどもたちに良い歌を、という精神があります。

 それならば、どんな歌が良い歌なのか?どんな歌がこどもたちは好きなのか?どんな歌が長い年月を越えても歌われているのか?これからどんな歌が望まれているのか?「こどものうた」に関わる仕事をしていると、次々とそのような疑問が湧いてきます。これは検討に値する。研究に値する、調査に値する、と僕は考えました。


 長く「こどものうた」に関わってきて、未熟ではあるけれども、それなりに構築してきた、自分の考えもあります。それを、まとめたり発表してくのは、楽しくもあり、実は必要なことなのではないのか?と僕は思いました。そしてこれからのこどもたちに、いったいどんなことができるのか?さらに良い歌を届けていくにはどうしたら良いのか?そんなことが、調査を通して、その分析と考察を通して、少しでも見えてきたら良いと思うのです。
 

 ということで、「こどものうた」の未来を考える「こどものうた研究所」を立ち上げることにしました。
 鈴木三重吉がこどものための雑誌「赤い鳥」を発刊して100年になる今年、また新しい時代がやってくることを見据えながら、「こどものうた研究所」の活動を微力ながら始めてみようと思います。
 

 たくさんの人の声を聞きながら、「こどものうた」の明るい明日を描けていけたら、と思います。

 どうぞよろしくお願いします。

 

2018年7月吉日
こどものうた研究所

所長 新沢としひこ

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